1. TOP
  2. 奨学金の返済困難者が急増!対処法は?

奨学金の返済困難者が急増!対処法は?

大学などに進学する際に、家庭の経済事情でやむを得ず、あるいは「親になるべく負担をかけたくない」という思いで、奨学金を利用した人は多いのではないでしょうか?借りる時には、「将来は仕事をしながら少しずつ返済今回は最も多くの人が利用している日本学生支援機構の奨学金を利用し、返済困難になった場合の対処法を紹介します。

返済困難者が急増している奨学金

ⓒave_mario

日本学生支援機構の奨学金とは?

日本学生支援機構の奨学金は給付型と貸与型があり、給付型で奨学金を受けられた人は返済の必要はありませんが、貸与型の奨学金を受けた人は、大学卒業後毎年返済していく必要があります。さらに貸与型にも無利子の「第1種」と有利子の「第2種」があります。問題となっているのは貸与型の奨学金です。
200~500万円の学費が必要な大学生は、奨学金を平均で288万円利用しています。例えば、288万円を無利息で1万5千円ずつ払うと、完済するのに16年もかかってしまいます。月1万5千円といっても侮ることなかれ、大学卒業後の安い給与の内は大きな負担になりますし、家庭を持つとこの1万5千円も非常に負担に感じるのです。それに加え、経済事情の悪化で貧富の差が広がっています。返済困難者は急増し、返済されていない金額も増加していっています。

日本学生支援機構の奨学金の返済困難者は32万人

奨学金の返済困難者は10年ほど前から急増しています。2014年の日本学生支援機構のデータによると、同年に1日以上、延滞した人の数は32万8,386人まで増えています。返還の対象者は362万4,706人ですから、実に1割ほどの人が返済困難者になっていることがわかります。

32万人というと東京の新宿区や中野区の人口とほぼ一緒の数で、いかに返済困難者が多いことがわかります。このデータでは返済困難者の実情も紹介しています。奨学金を申請時に書類を本人が作成をした人は33.6パーセントで、37.7パーセントの人が、親が書類を作成しています。無延滞者は本人が書類を作成したケースが55.4パーセント、親が書類を作成したケースが19.7パーセントですので、本人が将来返済していくことをよく理解していなかった場合もあります。

奨学金の返済が困難になる理由

奨学金の返済が困難になる理由は何でしょうか?日本学生支援機構のデータを見ると、「家計の収入が減った」が69.4パーセント、「家計の支出が増えた」が41.9パーセント。どうやら、収入の減少と物価の高騰が関係しているようです。

延滞が継続している理由は「本人の所得が少ない」が51.6パーセント、「親が経済的に困窮している」が40.6パーセント。返したくても返せない事情があることがわかりますね。さらに、見逃せないのは延滞が継続している理由に「奨学金の延滞額が増えた」と答えている人が46.8パーセントもいることです。

返済が難しい人は早めに対処しないと、延滞金が増してさらなる負担を強いられ、さらに返済が困難になる負のスパイラルに陥るのです。この記事で対処法をしっかりと紹介しますので、早めに対処することをおすすめします。

奨学金を払わないとどうなるか?

@JackF

延滞金の発生しさらに負担増

奨学金を払わないとどうなるのでしょうか?まずは延滞金が発生します。「第1種」と「第2種」で割合は変化しますが、延滞金が返済額の2.5〜10パーセントもかかってきます。第1種の無利息では平成17年3月以前の採用では返還期日と呼ばれる返済日を6か月経過すると、2.5〜5パーセントの延滞金がかかります。

しかし、平成17年4月以降の採用では返済日の翌日から年利5パーセントあるいは10パーセントの延滞金が発生してきます。さらに、第2種の利息付きでは返済日翌日から年利5パーセントあるいは10パーセントの延滞金が発生します。例えば1万5千円ずつ返済している人は、月々約1,500円の負担増になり、返済はますます難しくなるのです。また、延滞した時点で連帯保証人にも督促されます。その点でも返済困難になったらすぐに対処したほうが良いです。

再三の督促に心痛が増す

日本学生支援機構では、返還金の返済ができないと、本人や連帯保証人、保証人に文書と電話で同時に督促します。日本学生支援機構は債権回収会社に督促業務を委託しています。債権回収会社は借金回収の専門の会社ですので、平日、休日関係なく夜21時まで電話がかかってきますし、場合によっては勤務している職場にも電話がかかってきます。

職場に電話がかかってくれば、職場で肩身の狭い思いをします。さらに、債権回収会社は自宅にも来て、返済を求めてきます。「督促が来ても放っておけば良い」なんてアドバイスされるかもしれませんが、放っておいてはいけません。後から述べる対処法をしっかりと頭に入れておきましょう。そうすれば精神的に追い詰められることも避けられます。

強制執行され何もなくなることも

督促が来ても放っておくとどうなるのでしょうか?最終的には給与や財産が差し押さえられ、強制執行されます。督促が来ても返済しないと、まずは3か月後に個人信用情報に登録されます。簡単に言うと、ブラックリストに自分の名前が載ることになります。ブラックリストに名前が載ると、経済的な信用が低いと判断され、クレジットカードの決済ができなくなり、新たな自動車ローンや住宅ローンも組めなくなります。

そして、返済日を9か月過ぎると、一括返済が求められます。例えば、1万5千円の返済が数回遅れたとしても、残りの数百万円の返済を一括で求められることもあるのです。さらに、返済をしないと給与や財産が差し押さえられる強制執行が行なわれます。奨学金は経済的に苦しい学生をサポートするものですが、返済をしなければ他の借金と同じ扱いになっていくのです。

奨学金が返済困難になった場合の対処法

@ave_mario

返還期限猶予制度で返済を先延ばしにする

日本学生支援機構の奨学金の返済が困難な時には、いくつかの対処法がありますが、1つは返還期限猶予制度で返済を先延ばしにする方法があります。失業などで経済的に返済が難しい場合や病気、災害に被災した場合も審査に通れば、最大10年返済を待ってもらえます。

給与所得が年間300万円以下、あるいは給与所得以外で所得を得ている人は年間200万円以下で承認されます。所得証明書、市県民税証明書、住民税非課税証明書のいずれかと最新の源泉徴収票や直近連続3か月の給与明細、最新の確定申告書の控えのいずれかのコピーが必要になります。
さらに、失業中であれば、雇用保険受給資格者証や雇用保険被保険者離職票、失業者退職手当受給資格証、雇用保険被保険者資格喪失確認通知書のコピーのいずれかが必要です。生活保護者は生活保護受給証明書か民生委員の証明書のいずれか、疾病で就労困難な人は病院から2か月以内の就労が困難であると記載された診断書が必要です。返済が難しいが、一時的で将来的に返済ができると判断できれば猶予制度を利用しましょう。

減額返金制度の利用で月々の負担を減らす

日本学生支援機構の奨学金で返済が困難な場合にとれる別の対処法は、減額返金制度で月々の返済額を減らすことです。元金や利息が減るわけではなく、月々の返済額を減らして、返済期間を延長してもらいます。例えば300万円の返済するときに、1万5千円ずつ16年と8か月で返済する元の計画を1万円ずつ25年かけて返済する計画に変えるイメージです。

適用される条件は返還期限猶予制度と同じで「経済苦」や「病気」が挙げられますが、申請時点で延滞がないことや月賦返済のみで適用されること、口座振替で返済を行なっていること、個人信用情報の取り扱いに関する同意書を提出済みであることなどが必要です。返還期限猶予制度でも必要最低限の金額は返さないといけません。少しずつ返済していくと、後々楽になります。返済が少しでも可能であれば減額返金制度を利用することをおすすめします。

手続きをすると奨学金が免除になることも

手続きをすると奨学金が免除になる場合もあります。本人と連帯保証人が精神あるいは身体障害により働けなくなった場合は奨学金返還免除願や医師による診断書が必要です。さらに、返済に困った場合は日本学生支援機構の奨学金返還相談センター(0570-666-301、IP電話からは03-6743-6100。平日午前8時半〜午後8時)に電話しましょう。

病気以外で返済困難になった場合は弁護士や司法書士に任意整理をお願いすることもできます。任意整理は返済額や返済方法を話し合って、返済額を減額してもらう方法です。例えば、経済苦で他の借金を作ってしまった場合、他の借金を任意整理して減額してもらい、奨学金を払いやすくすることもできます。

また、個人再生という方法もあります。裁判所が介入し、任意整理よりも借金が大幅に減ります。精神的に追い込まれてしまう前に奨学金の返済の問題を解消できる方法があることを覚えておきましょう。

まとめ

日本学生支援機構の奨学金の返済困難者が急増な理由と返済しないリスク、返済が困難になった場合の対処法を紹介しました。収入の減少が原因で返済が困難になる人が増えています。さらに、返済をせずに放っておくと、延滞金が発生し、督促が厳しくなります。そして、最悪の場合、給与や財産が差し押さえられます。

また、対処法は返還期限猶予制度、減額返金制度、免除制度があります。一時的に返済が困難なら、返還期限猶予制度を利用し、長く返済困難が続くようなら、減額返金制度や免除制度を活用しましょう。

ライター紹介 ライター一覧

出井章浩

出井章浩

40代男性です。様々な仕事を経験したことを生かしてライター活動を行なっています。お金には苦労してきましたので、みなさんに役立つクレジットカードなどの仕組みや節約術なども詳しく紹介していきます。よろしくお願いいたします。

関連記事

  • 【困った時に】自己破産の前に任意整理!債務整理の種類や方法を徹底解説

  • 【デキる男の一枚】ゴールドカードも無料で手に入れよう

  • 【15秒以内に好印象!】気になる相手にも好かれるようになる第一印象改善4つのコツ

  • 【知った人から得をする】電力自由化とは?メリット・デメリット徹底検証

  • 【現役ドラコン選手が体験】ライザップゴルフの口コミ・評判

  • カラダファクトリーの口コミ評判は? 整体マッサージで骨盤の歪みを矯正しよう