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相続前の手続きで税金が安くなる!?相続時精算課税制度を利用して賢く節税!

節約術
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社会人になると、自分の成長を実感する機会も増えます。そして、同時に両親の年齢を実感する機会も増えるでしょう。悲しいことではありますが、仕方がないことです。そして、両親もいつかは、この世から去る時が来ます。そうなった時に心配なのが相続の問題です。少しでも納める税金の負担を減らしたいと思うのは普通のことでしょう。

また、様々な事情で生前贈与をお考えの人もいることでしょう。しかし、贈与税は相続税に比べて税率が高くなっています。どうにかして、税金の負担を軽くできないものか? 今回は、そんな悩みを抱えている人の為に、相続時精算課税制度について説明させていただきます。

相続は準備が大切!知っておくべき相続に関してのこと

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贈与には想像以上に税金がかかる

日本には、様々な種類の税金が存在します。それらの税金によって、私たちも便利で安心できる社会で生活できているので、税金は必要なものだと分かっています。それでも、税金の負担を少しでも軽くできる制度があるのであれば、それを利用するべきです。

年間110万円以上の金品を受けとると、贈与税がかかります。それは、例え親子であっても関係ありません。この贈与税の税率は比較的高いものとなっています。

計算式は (贈与された財産-基礎控除額)×税率=納める税額 。

ここで、一つの例を紹介します。父親から3,000万円を贈与されたパターンです。税額を計算してみましょう。まず、贈与された財産は3,000万円。父親からの贈与なので、特別税率が適用されます。1,500万円~3,000万円以下の贈与の特別税率は45%となっているので、税率は45%です。では、実際に計算してみましょう。 (3,000万円(贈与された額)-110万円(基礎控除額))×45%-265万円(税率)=10,355,000円となります。 どうでしょう?想像以上に高いと感じませんか?

今更聞けない相続と生前贈与の違い

例えば、家を建てる時やマンションを購入する際には、まとまったお金が必要になります。そのような場合に、親から生前贈与を受けることがあります。この場合にも贈与税がかかってしまいます。先程も説明した通り、贈与税は比較的高い税率が設定されているので、多額の税金を支払わなければいけなくなります。それを防ぐことは可能なのでしょうか?

相続するまで待てばいいという意見もあるかもしれませんが、親が90歳まで生きたとします。その場合、自分は何歳になっているのでしょう。相続は、親が亡くなってから発生するものです。相続が発生した時には自分も若くはないかもしれません。そんな時になってからでは遅いと感じますよね。また、親からしても一番お金がかかる時期に、子供にスムーズに資産を移していきたいと感じているはずです。そういった悩みを解決するためにあるのが、相続時精算課税制度という制度です。

相続時精算課税制度とは?

この制度は、親子間の贈与をスムーズに行うために作られたものです。相続時精算課税制度を利用すると、生前贈与には2,500万円までは税金がかかりません。その代りに相続が発生した時に、生前贈与で受け取った財産と相続した財産の合計額に対して相続税がかかるという制度です。 ここでのポイントは、相続税の税率の方が贈与税の税率よりも低いということです。その為、支払う税額は贈与税よりも安くなります。

贈与財産の種類や贈与の回数などの制限はありません。なお、2,500万円以上の贈与の場合には一律20%の税率がかかります。相続時精算課税制度を選択した場合には、一律20%となっているので、そこを贈与税と間違えないようにしてください。

制度の対象となる人は、60歳以上の父母、または祖父母から財産の贈与を受けた20歳以上の推定相続人である子供か孫となっています。

知りたい相続時精算課税制度について

ⓒhanack

 

相続時精算課税制度の手続きとは

相続時精算課税制度を選択するには、申告書の提出が必要です。まず、必要な書類ですが、贈与に関係する人の戸籍謄本。贈与する人の住民票。贈与税申告用紙。相続時精算課税届出用紙。以上のものが必要になってきます。

相続時精算課税制度を利用するには、贈与を受けた翌年の2月1日から3月15日までに自宅を管轄している税務署に申告書を提出する必要があります。もし、決められた期日までに提出できなかった場合には、その年には相続時精算課税制度を選択できなくなってしまうので、注意が必要です。

また、特別控除内で収まっていた場合や、納める贈与税がない場合でも申告が必要となります。とにかく、相続時精算課税制度を選択するのであれば、必ず申告が必要になるということを覚えておいてください。そして、忘れてしまったらその年は利用できないということも同時に覚えておいてください。

事例で見る相続時精算課税制度

それでは、実際に簡単な事例で相続時精算課税制度を選択した場合の、贈与から相続までの流れを見ていきましょう。

2012年に父から2000万円の贈与を受ける。

贈与税の支払いはありません。(2,500万円までは非課税)

2015年に父から1,000万円の贈与を受ける。

贈与の合計額は3,000万円となったので、納める税金が発生する。

税額は贈与した額から控除額を引いた500万円に税率の20%をかけた100万円となります。

2017年に相続が発生

遺産は1,000万円。

相続時精算課税制度を選択しているので、相続時に贈与された財産と相続した遺産の合計で相続税の計算を行う必要があります。この場合だと、1,000万円の遺産と今までに贈与された合計額の3,000万円とで4,000万円になります。

相続税の基礎控除額である4,200万円以下なので、相続税はかかりません。また、2015年に収めた100万円も相続税がかかっていないので還付されます。

以上のように、相続時に税金がかからない場合には税金が還付されることもあるのです。

相続時精算課税制度を選択する際の注意点

相続時精算課税制度を選択する時には注意しておきたいポイントがあります。それが、一度申告すると撤回できないということです。一度、申告すると相続の時までは、対象者に適用され続けます。もし、相続時精算課税制度の利用を考えているのであれば、事前にしっかりとしたシミュレーションを行って、検討する必要があります。安易に選択してしまうと後になって後悔することになってしまうかもしれません。そうならないためにも、相続時精算課税制度のメリットだけでなく、しっかりとデメリットについても知っておかなければいけません。

次章では、知っておかなければいけない相続時精算課税制度のメリットとデメリットについて詳しく説明していきましょう。

相続時精算課税制度のメリットとデメリット

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相続時精算課税制度のメリットとは

では、相続時精算課税制度のメリットを書いていきます。

まずは、何よりも大きなメリットが2,500万円までなら非課税で贈与出来るという点でしょう。贈与税の場合だと税率が高いので、納める税額は高くなります。その点、相続時精算課税制度を選択すれば、2,500万円まで非課税となるので資産の移動がスムーズに行えます。

もう一つのメリットは、早期の遺産相続が行えるという点です。これによって、家を建てるといった場合やマンションを購入する時の助けにもなります。

また、もしも株式などを保有していて将来的に値上がりを期待できる場合には、相続時精算課税制度を選択して贈与することによって、相続税対策にもなります。

そして、もう一点のメリットは相続時に起こるかもしれない争いを防ぐことが出来るという点です。相続が原因で身内での争いに発展するという話はよく聞きます。しかし、生前贈与しておくことによって、無用な争いを防ぐことが出来るのです。

相続時精算課税制度には、以上のようなメリットが存在します。

相続時精算課税制度のデメリットとは

しかし、メリットばかりではありません。今度は相続時精算課税制度のデメリットについても紹介していきましょう。

最初のデメリットは相続時精算課税制度を選択すると撤回が出来ないという点です。このため、暦年贈与を選択出来なくなってしまいます。(年間110万円の非課税枠)

続いてのデメリットは面倒な申告作業が増えるという点です。財産の大小に関係なく申告の必要が出てきます。そのため、申告の手間が増えてしまうのです。

続いてのデメリットは、相続時に相続税が発生してしまうかもしれないという点です。相続時精算課税制度を選択すると贈与額の合計2,500万円までは非課税となります。しかし、相続時に贈与された財産と遺産とを合計して相続税を計算する為、相続時の遺産の額によっては、相続税が発生することがあるのです。(贈与の合計額が2,500万円を超えて、贈与税を納めた場合で、遺産が少ない場合には逆に還付される時もあります)

賢い選択が節税につながる

相続時精算課税制度には、以上のようなメリットとデメリットがあります。自分の状況や両親の状況を考え、いくつものパターンをシミュレーションして、少しでも税額の面で有利になるように選択してください。もし、それでも悩むようであれば相続に詳しい税理士や相続のプロに相談してみることをお勧めします。

この他にも、税額を有利にしてくれるための制度が日本には多く存在しています。しかし、知らなければ、せっかくの制度を利用することも出来ず、多額の税金を納めるしかなくなります。このような制度を知りたければ、税務署に行けば様々な制度を紹介してくれているパンフレットなどが置いてあるので一度、読んでみてください。どのような制度があるのかを知り、そして、分からなければ納得できるまで調べることが大切です。

せっかく用意してくれている制度なのですから、賢く利用して節税しておきたいですよね。

まとめ

今回は、知らないでは済まされない税金についてのお話でした。まだまだ知らない制度もたくさんあるでしょう。しかし、知らないでは済みません。制度は用意されています。しかし、わざわざ税務署の方から、こちらの方がお得になりますよ、とは教えに来てはくれません。だからこそ、自分でしっかりと知識を身に付けておくべきなのです。難しく感じてしまうかもしれません。しかし、一時の勉強だけで支払う税金が大きく変わってくると思えば、少しばかりの時間を使って勉強するのも無駄ではないと思いませんか?ぜひ賢く制度を利用して資産を有効に使えるようにすることをおすすめします。

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ギザ10の神様

ギザ10の神様

香川県でデザイナー兼ライターをしています。
言葉を知れば知るほど、言葉の難しさに頭を悩ませ、それと同時に言葉の素晴らしさと大切さも日々実感しています。
言葉の重さを忘れることなく、常に読み手を意識した文章を作成していきたいと思っています。

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